薄毛あるある探検隊

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私と薄毛の友人

てっぺんが薄毛ではげている友達

私は24歳のサラリーマンです。私の同級生に完全に頭のてっぺんが薄毛ではげている友達がいます。その友達のあだ名はサークル状にはげているため、ドーナツと呼ばれています。

大学時代にドーナツを入れた男女10人で夏に海に行った時の話です。5対5にわかれてビーチバレーをすることになりました。薄毛のドーナツは自分の髪を濡らしたくないため、海には絶対に入らないと事前に聞かされていました。ビーチバレーなら大丈夫だということでドーナツを入れて始まりました。試合は白熱し、みんな汗びっしょりになりました。男子は私を含め汗を流すために海へ走っていきました。後ろを振り返ると一人で女子たちと残るのが嫌なのかドーナツも私たちの後を追いかけて海へ走っていきました。

海でじゃれあうこと30分ほどで岸にあがることになりました。私はドーナツの「俺は絶対に海に入らないからね」という言葉を完全に忘れていました。岸に無事あがり後ろを振り返るとそこには戦国時代の落ち武者の亡霊のような姿のドーナツが近づいてきました。顔は見るからに恥ずかしそうで足取りもどこかきごちない歩き方をしていました。気の利いた何人かは話題をわざとかえて話をしたりしていたのですが、ある一人がドーナツの髪型を見て一言「おまえこれじゃあまるで平成の海坊主じゃん」と10人全員がいる前で言い放ちました。するとドーナツは「帰る」と一言言い放ち一人で歩いて行ってしまいました。

残された9人で話し合いの結果、一番仲が良いという理由で私が説得しに行くこととなってしまいました。

足早に帰ろうとするドーナツに走って追いついた私は戻るよう説得をはじめました。「みんな言うほど気にしてないし、意地になって帰る方が負けた感じするだろう。せっかく皆で大学時代最後の思い出つくりに来たんだから楽しもうぜ」とドーナツを説得しようとしました。ドーナツは「お前にはこの気持ちわからないだろ。中学時代から徐々に頭のてっぺんが薄くなり始めて、高校を卒業するころにはこのありさまだよ。でも俺はもうこの現実を受け入れているんだ。わかった。雰囲気悪くしてごめんな」と言い皆が宿泊しているホテルに帰ることとなりました。私は何だか彼がとても大人に感じた半面、同情の念がこみ上げてきました。その後は山へキャンプをしたり、川で釣りをしたりなどたくさんの思い出をみんなで作りました。

数日後、皆で旅行の際に撮った時の写真を仲間の一人がLINEの共有場所に載せていました。楽しかったなぁと写真を見返しているとあることに気がついたのです。それはすべての写真のドーナツが帽子をかぶり、部屋の中ではタオルを頭に一部始終巻いていました。ドーナツの「俺はこの現実を受け入れているから」という言葉を思い出し、いや受け入れられないよなと自分のつこっみに少し笑いがこみ上げてきました。